ホームページの制作や運用につきまとう5つの間違いって?
ホームページを持てば何かが変わる。
持っているから大丈夫だ。
まさか、ぼんやりとそんなふうに思っていませんよね?
「ホームページを持っている」は、「物置に大工道具が置いてある」と言っているぐらい、よく分からない表現なんですよ(ホントによく分からない表現ですが…)。
ともあれ、存在しながらも活用されていないホームページの後ろには、いろいろな誤解や間違いが多かれ少なかれ隠れているんだと思います。
たとえば「ホームページを持てば、すぐにお客様がアクセスしてきて売り上げが……」。
年配の方の間で、今もささやかれている伝説ですが、もちろん残念ながら、それは「はかない夢」。
こんなふうに周りから聞こえてきがちで、時間がたてば?印満載になりそうな、アブナイ思い込みと具体例を、今回はまとめてみました。
1:見た目にはこだわりが必要という思い込み
著名なデザイナー、柳宗理さんの名言に「デザインによって造るのではなく、造ることによってデザインが生まれる」というものがあります。
そのとおりです。見た目ありきのホームページはいけません。
ちょっと前ならFlashを使って全面が凝りに凝った動きになっているトップページ。
最近なら、画像スライダーやクリックでの動きなどにこだわる方は多いですね。
そしてキレイなイメージ写真や、バナー画像を賑やかに並べてみたい人。
画像や仕掛けばかりでユーザーの求める情報としての中身がないとなると、検索されづらいうえ、見に来た人は即、逃げ出してしまいます。
確かにトップページのビジュアル的な見た目や、パーツの動きによる“技術レベル高い感”へのこだわりが、場合によってはプラス方向に作用する可能性もあります。
でも、最初からそこだけに費用や時間をかけてしまうと、たいていはムダになってしまいます。
デザイン的なインパクトは実は二の次。ほかに重要視する部分が、とってもたくさんあるのですから。
2:変化がない業務内容で更新いらないけど、何か?
ごく一般的な会社のホームページ。
パンフレットか会社案内をインターネット上に置いているといったイメージをお持ちの方が多いようです。
何かあったときに、URLを示して、「ここのページを見てください」みたいな。
上場企業や大手の会社なら、プレスリリースや製品情報、リクルート情報、投資家情報など、日々更新するものが多数あります。
でも、小さな企業の場合はたいてい…… 失礼ながら、それほどないと思うのです。
でも「何もないから更新しない」では、その会社が毎日何をやっているのか、外部からまったく分かりませんよね。
分からないことは不審感につながりかねません。
気になってページを見た人も、次に見に来たときに、あるいはその次にまた見たときに、ずっと何も変わっていなければ、さらに続けて見に来る確率はぐっと下がってしまいます。
いずれも、顧客を遠ざける大きな要因となるのです。
せっかくホームページがあるのですから、営業ツールとして活用する方法を考えてみては? その第一歩として、“動いている会社”をアピールしてみてはいかがでしょうか。
ホームページは公開したあと、どうしていくか大切なのです。
3:言いたいことをきっちり言えば相手が誰でも伝わるさ

あなたは、自分のアピールや自慢ばかりする人とお付き合いしたいですか?
たいていの人は、なるべく避けたいと願っていると思うのです。
では、企業の商品宣伝や営業なら、売り込み文句や自慢はOKでしょうか?
押しつけがましいものになっていたとしたら、見に来た人はどう思うものでしょう。
街頭で1人、誰かと懸命に会話している人がいます。でも相手が物陰で見えません。
誰を相手に話しているか気になりませんか?
一方で、大声で店の呼び込みをしている店員がいます。
じっと聴いてみたいと思いますか?
ものすごい量の情報が行き交うインターネット。
あなたのページを見てくれるのは、たまたま内容を気にとめた人だけです。
そして、大声の呼び込みを拾うのではなく、1対1の対話を求めています。
お客様はどんな人か……。そこを想定してアプローチしないと、人はどんどん素通り。
それに対象が分からないと、どんなコンテンツやデザインにしていいかも手探りのままで決まらず、きっちりとアピールする機会をつくれないまま時間ばかり経ってしまいます。
4:情報は、とにかくたくさん詰め込め、並べておけ
情報量がたくさんあるのはいいこと。
でも、あちこちに分散していて、見に来た人を望む情報のあるところに、うまく誘導できないとしたら問題ありです。
1ページに冊子1冊分の文章と写真が入っている。
ただし、段落や見出しがない。
かなり写真があるけど、何についての写真?
写真どおしの関連はどうなっているの?
今、想像しただけでも、ちょっと面倒くさくなりませんか?
ページ内の整理もですが、ホームページ(webサイト)全体で、ページごとにカテゴリーや、ナビゲーションを使ってしっかりと関連づけし、たどり着きやすいようにしておきましょう。
目安ですが、どの情報にも2〜3クリック以内で移動できる状態が好ましいと言われています。
たくさんあるリンク、どれを押してもいくつかの同じ記事をグルグル回るばっかり。
見たい記事には、どうやっても行き着けないのでイライラしたという経験はありませんか?
もうひとつ。
人間は、選択肢が増えると、どれを選んでよいかだんだんと判断できなくなります。
そのため、商品写真が1ページ内にたくさんあると、選ぶのを後回しにするなどで最終的に何も選ばず終わってしまうことが、さまざまな実験で確認されています。
ページ内にリンク画像やバナーが増えすぎないようにする配慮も大切なんです。
ネット上の民は迷いが起きると、すぐに外へ逃げ出してしまうものと思ってください。

5:あるかないかは重要だが安くても高くても同じだろう
無料でつくるサービス、数万円で請け負っている会社、100万円かかる会社。
ネットを探していくと、本当にいろいろな制作会社やシステムがありますね。
でも、申し訳ありませんが……「どこでも結果は同じ」は誤りです。
もちろん単に、高いほうがいいというものではありません。
世の中にはニーズに合わせて値段と価値が存在しますから。
ページをデザインし、データを作成し、公開する。
それで見た目を比べるだけなら、お安くもできると思います。
でもホームページは、何のためなのかといった目的や、一定の目標に沿って想定・制作していくもの。
ヒアリングし、リサーチし、労力と時間をかけて文章内容や見えない部分にまで細やかな作業行う必要があります。
安価なもので結果を大きく期待するのにはムリがあるのです。
ホームページ制作での誤ったアプローチ 〜まとめ〜
ホームページを作ってみようかな……。
そう思ったとき、どういったイメージを持ちましたか?
すてきなデザインはどんなのかな?
色はどうしよう
フォントにこれが使いたい
レースの模様を入れたいな
と見た目についてばかり考えていませんでしたか?
そこがスタートだと、先々に困ったホームページになってしまう可能性が高いのです。
自分目線だけで考えられた、単なる自己満足のためのものだからです。
もっとも、個人の趣味用ということなら、それで十分なんですが……。
お仕事絡みなら、お客様のニーズを第一に考えながらつくっていくことが第一条件。
何が求められているのか、どこを見たいと思われているかの想定から始めましょう。
そのうえに自分としての目的があれば、おのずといろいろな手法や効果を導き出せるはずです。
必ず具体的な目的、目標を持って作成や運用を進めてください。

